同じ海は二度とない!カヤックガイドが教える「天草の海が毎日違う4つの理由」

目次

ツアー中に、お客様からよくこんな質問をいただきます。 「毎日毎日、同じ海を漕いでいて飽きないんですか?」

私の答えは、いつも決まっています。 「飽きません。だって、一度として『同じ海』だったことはありませんから!」

実は、私たちがフィールドにしている天草の海は、世界的に見ても驚くほど表情を変える「変化の天才」なんです。今日は、私がこの海に20年以上魅了され続けている理由を、実際の写真と一緒にお話しします。

STEP
季節で変わる楽しみ方。夏の「フローティングリラクゼーション」は極上!

海は季節ごとにその色や匂いを変えます。
例えば夏。強い日差しを浴びた海は、突き抜けるような青さを見せてくれます。アンプラグドでは、夏だからといってガッツリ泳ぐシュノーケリングはあまりやりません。その代わりにおすすめしているのが、これです!

見てください、この透明度!ライフジャケット(PFD)を着て、ただ海にプカプカと大の字で浮かぶ「フローティングリラクゼーション」。空と海に溶け込むような、言葉にできない心地よさです。泳ぎが苦手な方でも安心して、極上の癒やし時間を楽しめます。(※このフローティングリラクゼーションについては、また別の記事でじっくり紹介しますね!)

STEP
数時間で島の大きさが4倍に!?(空から見る潮の満ち引き)

海の見え方を一番大きく変えるのが、潮の満ち引きです。
ツアーの途中で上陸する、火山岩と白い貝殻でできた「シェルアイランド」。この島が、満潮と干潮でどれくらい姿を変えるか、ドローンで空から撮影した写真で見比べてみてください。

それでも中潮時なんですが、左(上)が潮が引いた「干潮時」、右(下)が潮が満ちた「満潮時」です。ドローンで撮影したので多少アングルが違いますが同じ場所とは思えないですよね!?左の干潮時の時だけに現れる砂州が満潮時には海中に消えてますよね? 干潮の時は広大な白い砂州を奥まで歩き回れますが、満潮になるとポツンと小さな島に変身します。大潮時は大きさにしてなんと4倍以上の変化!
潮の時間は毎日約50分ずつズレていくので、「昨日と同じ時間のツアー」でも、到着した時の島の姿は毎日違うんです。

STEP
さっきまで足元にあった海が…(地上で感じる縦の高低差)

干満の差といえば、お隣の佐賀県の有明海(干潟)が有名ですよね。あちらは潮が引くと海が「横に広く」なりますが、無数の島々が点在する天草のリアス式海岸は違います。広さはあまり変わらない代わりに、「縦の高低差」がものすごいんです。大潮の日は、海面が6メートル以上も上下します!

「6メートル」と言われてもピンとこないかもしれません。でも、実際にシェルアイランドの同じ場所に座ってみると、その縦の迫力がよく分かります。

この2枚、お客様が座っているのは「全く同じ流木」なんです!
左(上)の写真は満潮に近い時間で、すぐ足元まで波が来ていますよね。ところが、右(下)の干潮時の写真を見てください。同じ流木に座っているのに、海面が下の方に下がっているのが分かりますか?
満潮の時は「海面から薄く頭を出している島」だったものが、干潮の時に下を通ると「見上げるような巨大な島」に変わっている。これが、天草の海のダイナミックなパワーです。

STEP
太陽と時間が描く「光のグラデーション」

そして最後は、太陽の光が作る魔法です。 アンプラグドの午前ツアーは、季節を問わず西に向かって漕ぎ出します。太陽を背にする「順光」になるため、くっきりと美しい島々の緑と、深い藍色の「天草ブルー」が目の前に広がります。

午後のツアーは、季節によって表情を変えます。夏はまだ太陽が高いので美しい天草ブルーを楽しめますが、秋になると太陽が西に傾くのが早くなります。 すると帰りのルートでは、キラキラと黄金色に輝く海に向かって進んでいくことになります。無人島からの帰りにカメラを向けると、光り輝く逆光の海の中に、お客様の乗るカヤックのシルエットだけが浮かび上がるんです。秋ならではの、最高にエモーショナルな瞬間です。

おわりに

いかがでしたか? 季節、潮の満ち引きによる高低差、毎日変わる潮の時間、そして太陽の光。これらが毎日違う組み合わせで重なり合うからこそ、天草の海には「一期一会」の景色しか存在しません。

10年以上漕いでいても、毎日「今日の海はどんな顔を見せてくれるかな」とワクワクして海上に漕ぎでしています。 ぜひ、あなただけの「その日、その時だけの海」を見つけに、遊びに来てください!お待ちしております♪

天草シーカヤック無人島ツアーに興味が湧きましたらぜひ下記リンクよりお越し下さい♪

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

14歳の夏、天草の海に恋をした少年がガイドになるまで

はじめまして、unplugged(アンプラグド)代表のFunaこと、船原英照です。

私がこの天草の海に魅了されたのは、14歳の夏でした。
自転車ひとつで天草を一周する旅に出た際、目の前に広がっていたのは、宝石のように輝く海と島々。
「いつか、この海のそばで生きたい」
その時の原体験が、今の私のすべてを作っています。

■ 雲仙天草国立公園「特別区域」を漕ぐ贅沢
私たちのフィールドは、日本初の国立公園・雲仙に編入されて今年で70周年を迎える「雲仙天草国立公園」の中にあります。
その中でも特に保護規制が厳しい「特別区域」をご案内します。
ここでは焚き火はもちろん、自然に手を加えることは許されません。
だからこそ、現代では得難い「本当の静寂」と「ありのままの自然」が残っています。

■ 自然の中に「身を置く」ということ
屋号である「unplugged(アンプラグド)」には、「コンセントを抜く」という意味があります。
日々デジタルに囲まれ、忙しない日常を送る現代の人たちにこそ、一度プラグを抜いて、ただ波の音と風の匂いだけに包まれる時間を過ごしてほしい。
そんな想いで、今日も天草の海をご案内しています。

【メディア掲載実績】
・環境省「国立公園物語」
・アウトドア雑誌「BE-PAL」
・YAMAP MAGAZINE 等多数

目次